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サイレンサーのバッフル製作

 

【構想】

2007年からのMCFAJクラブマンモトクロスは、96dBの音量規制が定められました。
しどき以外のすべてのコースで適用されるとのことです。
私がこの度購入したYZ250Fは02モデルですから、マフラーは98dBのフルパワー仕様と94dBのサイレントタイプが付属しています。
MFJの全日本選手権は96dBの音量規制がありますので、06モデル以降はフルパワー仕様でもそれに合わせて作られています。しかし、それ以前のモデルは音量規制に対応しようとすると94dBのマフラーを装着しなければなりません。

YAMAHAのサイレントタイプのマフラーは、YZ-Fの兄弟車であるWR-Fの純正品であることは有名ですが、これを付けるとパワーは落ちるし、重いし、トルクは薄くなるし、カッコ悪いし・・・。
それに、96dBでよいのだから、ここまで音量を下げる必要もありません。

そこで、友人からCRDのマフラーを格安で譲ってもらいました。WR250Fに装着していたとのことで、音量はかなり静かです。

カタログでは94dB対応で、それでいてパワーダウンが少ないとのこと。
出口径はYZ-Fのサイレントタイプよりも若干太いφ30です。こんなに太くて音量は大丈夫かと心配でしたが、その分サイレンサーの長さが異様に長いせいなのか、確かに音は静かでした。
測定はしていませんが、おそらく94dB以下かと思われます。
ですが、長いだけあって重量がかなりあります。純正のサイレントタイプよりも重い気がします。
フルパワーマフラーに比べたら、操縦性に影響がでるんじゃないかと思うくらい、長く重く、後方へ突き出しています。

まー、実際に走行した感じでは、私のレベルでは体感できない程度でした。
ですが、後方へ突き出した形状のせいか、転倒すると簡単にサイレンサーが内側へ追い込まれてしまい、リヤフェンダーと干渉してフェンダーが溶けてしまうそうです。(前オーナー談)
ここはやはり純正のフルパワーマフラーに手を加え、音量規制に対応するのが一番と考えました。

私の公道用マシンであるWR400FにはYZ400F用フルパワーマフラーが付いていますが、公道走行用のためインナーサイレンサーを取り付けました。

 

これはかなり効果があり、感覚的には相当静かになったと思います。測定した事はありませんが・・・

YZ250Fもこの方法を検討しましたが、サイレンサーを分解しなければならず、それにもし、いざ測定して規定値まで下がっていなかった場合、再度交換するのに結構手間がかかります。

ストレートタイプのマフラーの場合、出口の径を絞れば音量は抑えられると言われています。
94dBの規制がある時は、フルパワーマフラーの出口にワッシャーを溶接して対応するのが流行ったと聞いた事もあります。
また、WEB上でも、マフラーを分解しないで取り付けできるバッフルを売っているのを見た事があります。
これらを参考にして、出口に取り付けるバッフルを製作することにしました。

 

【製作】

とりあえず、素材は市販されているアルミ製エンドバッフルを使うことにしました。
最初から旋削加工してあるので、これなら最小限の追加工で済みます。

 

まず初めに、バッフル固定用のメネジ(M6)を追加しました。
(この工程は最後でもよかったのですが・・・)
この手のサイレンサーを追加する場合、マフラーに貫通穴をあけて外側からボルトで固定するのが一般的ですが、2000年以降のモトクロッサーはテールエンドにカバーが付けられていて、貫通穴を開けるのはちょっと手間がかかりそうです。
そこで、内側からセットボルトを内壁に当てて固定する方法を取りました。

購入したバッフルは最初からM6のタップが2箇所に切られていましたが、もう少し奥の方に2箇所追加しました。
この年式のYZ-Fのマフラーは、エンドが内側にカールされていて、末端から約4mm入ったところから内径が大きくなります。
カールされている部分よりも奥の、内径が大きい場所でセットボルトを効かせれば、仮に緩んだとしても段差に引っかかってすぐに外れることがないからです。
この方法は、WEBで市販されているものを参考にしました。

次に、マフラーの出口径に合わせて旋盤で外径を落とします。
約38mmなのですが、微妙に歪んでいて真円ではありませんでした。
現物に合わせながら少しずつ削っていたつもりでしたが、ちょっと追い込んで削ったらいきなりスポスポ入るくらい小さくなってしまいました。
軽く叩きこむくらいの外径を狙っていたのに・・・旋盤を扱うのが本職ではないということがバレバレのシロート丸出し。(汗)
まあ、4本のセットボルトで固定するんだから大丈夫だとは思いますが。

それから、これも前述の市販品を真似したのですが、外径を旋削する際にバッフルのエンドに段差を残し、フランジを作りました。
このフランジをマフラー出口に引っ掛ける意味は、おそらく排気脈動の影響を防止したり、取付の際に奥へ入ってしまわないようにしたり、直角度を出したりするのに有効だと思います。

次に、内径を拡げました。
購入したバッフルは内径がφ23なので、これではいくらなんでも小さすぎます。
では内径をどのくらいにしたら96dBになるのか???

フルパワーマフラー:φ38
CRD(94dB):φ30
純正サイレントタイプ(94dB):φ22.5

CRDのマフラーはフルパワーマフラーの1.5倍くらいの全長があり、重量から見て隔壁構造と思われます。なので、ストレートタイプのマフラーで同じ出口径にしても、おそらく消音効果はほとんどないかと。
これらを考慮して、とりあえずφ28にしてみる事にしました。(たいした根拠ナシ)

元々内径φ23だったので、φ28まで拡げるとバッフルの奥側のパイプ部分が非常に薄肉になります。
力がかかる所ではないから大丈夫でしょうけど、やはりこのくらいがいいトコかな?
もっと内径を拡げるには、このパイプ部分を落としてしまえば話は早いのですが、ちょっとでもバッフル全長が長いほうが消音効果は大きいハズだから、せっかくなので残しておきました。

フランジ部分を適当な外径に整え、最後に出口を面取りして完成!

 

 

 

【取付】

取付は、前述の通りセットボルトを内壁に当てて固定。
汎用の六角レンチを内側から入れて、4本のボルトを均等に締め付けます。
初めに使ったセットボルトは長すぎて、内側に出っ張ったため短いものに交換しました。
この時、横着してバッフルを外さずセットボルトだけ交換しようとしましたが、φ28の内径では六角レンチを充分に回す事ができず、ボルトをメネジに掛けるのに苦労しました。
バッフルへのボルトのセットは、マフラーから外した状態で外側から入れることをオススメします。(笑)

 

 

【音量】

セッティングはフルパワー状態のまま。とりあえずエンジンをかけてみたところ、始動性には特に変化は見られませんでした。
肝心の音ですが、ノーマル(フルパワー)に比べると、いくらか小さくなっていることは分かります。
ただし、気流が金属にぶち当たる、『バタバタバタ』という類のちょっと甲高い音が少し聞こえます。
まあ、消音している証拠でしょうから、これは仕方ないですね。
チームメイトの'04YZ250F(フルパワー仕様)と比較すると、明らかに音は小さくなっています。
同じくチームメイトの'07RMZ250(96dB仕様)と比べても、もしかしたらこちらの方が静かかな?
という感じもしますが、正直なところ良くわかりません。(爆)
なにせ、音量測定したわけじゃないので正確な音量はわかりませんが、とりあえずこれでMCFAJの車検に挑んでみます。(笑)

 

【走行】

はっきり言って、パワーダウンは全く感じられません。
というか、まだこのマシンでそこまで開け切ってないからかも。(涙)
いずれにせよ、私レベルでは何も問題がないと思われますので、98dB仕様が認められている『しどき』でも、この状態で不満はありません。

 

2007年MCFAJ開幕戦はオフビレです。
もちろんエントリーしましたよ!
車検の時に音量測定してくれればはっきりするんですけどね。
あとは、みなさんの『耳』で判定してください。(笑)


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